あいさつ

 

日本MTA学会 理事長 高田治実

現在,MTAは筋が原因(稀に皮膚から皮下組織)で生じる痛み,痺れおよび筋緊張の異常,中枢・末梢神経障害後遺症による運動障害などを即時的に改善する治療的アプローチとして,理論と手技を構築している段階です. 

本会は,平成13年に,「Myotuning approach(MTA)を中心とた治療技術によって,患者様を治せる臨床家を養成すること」および,「講師と会員が互いに協力し,MTAの治療技術をさらに効果のあるものに進化させること」の2つの目標をもって発足されました.

 MTAが発展するには,EBMTA(Evidence-basedMyotuning approach:根拠に基づくMTA)の構築が必要です.そこで,MTA研究会では会員と共に臨床現場および大学院修士課程・博士課程などにおいて,研究を行い効果の検証を積み重ねています. 

また,MTAの理論と技術は,平成18年度文部科学省委託事業の中で作成した「MTAテキスト+DVD」を通して再構築され,全国の理学療法士養成校に配布されました.委託事業では,元日本解剖学学会理事長であり臨床福祉専門学校校長の内野滋雄先生を事業統括とし,東京医科歯科大学名誉教授であり東京有明医療大学学長の佐藤達夫先生,新潟大学医学部名誉教授であり新潟リハビリテーション大学教授の熊木克治先生,順天堂大学医学部解剖学第一講座の坂井建雄教授,の3名の先生方に共同研究者としてご助言をいただきました.また,東京医科大学の山田仁三主任教授には,アドバイザーとして理論を中心にご助言いただきました. MTAは,筋が原因で起こる前記の症状には非常に効果的な治療的アプローチです が,全ての患者様に適応できるものではありません.他の治療法(PNF,関節モビライゼーション,ボバースアプローチなど)と併用することにより,効果を高めていただくことを願っています.これからも,会員諸氏と一緒により効果的で患者様に喜んで頂けるアプローチに発展させたいと願っています.

皆様が,MTAにより患者様を治せる臨床家になる一助となれば幸いです.